2018.2.16(金)開催 荒川 宜親 教授 講演会『多剤耐性菌との戦い』
1940年代から、ペニシリンの工業的大量生産が開始され、それに引き続き、ストレプトマイシン等の多くの抗菌薬が開発され、1980年代には、「細菌感染症は、過去の病気」と見なされた時期もあった。しかし、2000年以降、ほぼ全ての抗菌薬が無効な広範囲多剤耐性菌が地球規模で広がり、人類はペニシリン発見前の医療暗黒時代に立ち戻りつつある。そのため、2016年の伊勢志摩サミットでも、薬剤耐性問題が人類が直面しつつある最も深刻かつ緊急に克服すべき課題として、国際的な連携による解決策の提案と合意がされた。
荒川の研究グループは、これまで各種の新型耐性菌が獲得した耐性機構を解明し、各種の検査法も構築、実用化してきたが、現在は、これらの多剤耐性菌による感染症に有効性が期待できる新しい抗菌薬の開発を目指して研究を進めている。
開催案内
演 題 | 多剤耐性菌との戦い |
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講 師 | 荒川 宜親 教授 |
日 時 | 2018年2月16日(金)午後6時~ |
会 費 | 10,000円(税込) *食事・飲み物付き |
予 約 | TEL/FAX 052-763-3807 |
プロフィール
1983(昭和58)年 | 名古屋大学医学部卒業 |
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1983-84(昭和58-59)年 | 南生協病院(現在、総合病院南生協病院)等で卒後臨床研修 |
1989(平成元)年 | 名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了(病理系細菌学)・医学博士 |
同年 | 名古屋大学医学部 細菌学教室(加藤延夫教授)助手 |
1994(平成6)年 | 同上 助教授 |
1996(平成8)年 | 国立予防衛生研究所 細菌・血液製剤部 部長 |
2002(平成14)年 | 国立感染症研究所 細菌第二部 部長 |
2011(平成23)年 | 名古屋大学大学院医学系研究科 分子病原細菌学/耐性菌制御学分野 教授(至現在) 内閣府 食品安全委員会 専門委員 厚生労働省 厚生科学審議会 「薬剤耐性(AMR)に関する小委員会」委員 |
賞 罰 | |
1993(平成5)年3月 | 日本細菌学会 黒屋奨学賞 |
2012(平成24)年10月 | 第48回 小島三郎記念文化賞 |
*お申し込みは電話又はFAXでお願いします。また、不明な点がございましたら、お電話にて気軽にお問い合わせください。