サロンのご案内

ゆったりとした時間の中で文化・芸術・食を楽しみ、交流する居心地のよい空間。

これまでも弊店で定期的に個展を開催してまいりました画家の佐々亮暎さんが、この夏、ご本人の思いが詰まった一冊の絵本を出版されました。今回は、その絵本出版を記念した個展を開催いたします。


くだものといっしょに 1から10 (既刊)


開催案内

催 し佐々亮暎「絵本出版記念展」
日 時2017年10月31日(火)~11月5日(日)
11:00~19:00 ※営業時間内でのご案内になります
会 場うなぎ有本 2階アートスペース
お問い合わせTEL/FAX 052-763-3807

「チャビコロ わんちゃん くだものといっしょに」作家紹介

絵:佐々 亮暎(さっさ りょうえい)
http://sassa.s2.weblife.me/
1942年 愛知県一宮市に生まれる
1970年 東京・銀座・中林(ちゅうりん)画廊にて初個展
以降 銀座・松屋、丸善名古屋支店、名古屋・名鉄百貨店、そごう(神戸・八王子・船橋ららぽーと)、銀座・和光、浦和・伊勢丹、横浜・高島屋
他 全国の画廊・百貨店にて個展・グループ展多数
画家

作:スタジオ チャビコロ
佐々亮暎を中心とした11人の仲間達

ご挨拶



 この度拙作絵本を出版してくださる方と出会うことができ、シリーズで始まることになりました。

 小生、若い頃から絵本が好きで、イギリス19世紀後半から20世紀前半にかけてのケート・グリーナウエイやアーサー・ラッカム、また、アメリカの同時代のワンダ・ガーグ、ロイス・レンスキー、リチャード・スキャリといった人達の作品が好きで、自分の子供の為ということではなく、私自身の為に購入し、今も時々出して眺めて安らぎをいただいています。これ等先達には及ばないまでも、どこか暖かい絵本が自分にも描けないものかと思い続けてきました。ここ10年程、毎年の個展の度に、「カプリッチョ」と称して戯画的なものを発表して参りました。
小生、ファインアートの場合、象徴主義的、形而上絵画的なものになりますが、そう言った好みが私の中に本質的土壌として存在しているようです。これらの仕事と並行して絵本の準備も進め、昨年5冊程の試作品をこしらえました。これ等は時に、知育絵本的な表情になったりしていますが、幼児から大人まで幅広く楽しんでいただけるような内容にしたつもりでいます。

 今年の2月に友人の吉木五十美さんに紹介され、愛育出版の伊東英夫さんとお会いでき、その場で、「シリーズで行きましょう…。」とおつしゃっていただきました。夢を見ているようでした。
何度かお会いし、お話を伺うにつけ、乱暴な言葉ですが、この方は「最後の出版屋さん」ではないかと思いました。
ご本人にお伺いいたしましたところ、「時々そう言われる…。」とのことでした。実は小生も時々「お前さんは最後の絵描きだよ…。」と言われる事があります。

 「志」を忘れることなく、頑固に一つのことを続けてきた者同士を神様が出会わせてくださったのかなぁ…とも思い、心から感謝しているところでございます。

 また、ご苦労ばかりの仕事にお付き合いいただきました日本フォトケミカルの鳴海誠さんにも心から御礼申し上げます。

2017年 吉日 佐々 亮暎